1行でまとめ#
Twitchでの2K配信を実現するために配信者側がエンコードもアップロードも複数頑張るので、20Mbps(通常の3倍以上)で送信するし、PC負担も倍近くになりました。結論、2K配信は次世代だけどかなり余裕のあるPC環境じゃないと厳しいです。
なにそれ?#
- Twitchでの2K配信(ベータ) が始まっていて、先行アクセスのリクエストフォームから応募すると2K(1440p*1)で配信できるようになります。
- 「Enhanced Broadcasting」というOBSの機能を使うので、細かいエンコード設定は自動設定になります。
- 1440pのエンコードのみHEVCコーデックが使われる(1080p以下はAVC)ので、「1440pにしては」少ないデータ量で配信が可能です。
- (1440pで配信できる代わりに?)Twitchにさせていた複数ビットレートの配信を、自分のPCが代わりにやるので配信PCと回線への負荷は増えます。
- 「Enhanced Broadcasting」について詳しくは新・VIPで初心者がゲーム実況するにはにあります
良いところと悪いところは?#
- 良いところ
- 1440pの解像度でTwitch配信ができる。大きいディスプレイで見ている人がより快適に。
- 高解像度・高FPSをサポートしていて更にファイルサイズが小さいHEVCコーデックが利用できる。「AVCよりすごいやつ」だけど対応デバイスが全てではないところが難。スマホだと大体OKらしい。(これを1080pで使わせてほしい…)
- YouTubeにエクスポートする動画も1440pになるので、高画質にはなります。
- 悪いところ
- エンコード負荷が増えるので、PCスペックに余裕がないと難しい。うちではApexしながらは厳しめという結論でした。
- データ送信量が増えるので、回線に不安がある人は難しい。ここは環境次第だと思います。
- 動画データ量が増えるため、Twitchのダイジェスト作成やYouTubeエクスポート・YouTube側のエンコードに非常に時間がかかることがありました。
負荷はどれぐらい増える?#
PC構成 : memo/pc_2024
- CPU負荷は少し増。
- GPU負荷は3Dが少し、VideoEncodeがそこそこ増えます。
- ネットワーク送信は6.5Mbps→20Mbpsに増えました。
【1枚目】1080p 60fps 【2枚目】Enhanced Broadcasting使用

配信する側の設定#
- 設定 > 映像 > 基本解像度と出力解像度を2560x1440に設定
- 1920x1080からの変更で画面のレイアウトが崩れるかと思ったが、勝手にOBS側で良い感じに拡大される。
2560x1440に設定後、元々の配信フレーム画像(1920x1080)をOBSに追加するとサイズが異なっている事がわかる。2560x1440の配信フレーム画像が用意できるなら差し替えるとより綺麗かも。

- 設定 > 配信 > 「マルチトラックビデオ」の「Enhanced Broadcasting」ボックスにチェックを入れる
- 設定 > 出力 > 配信タブの設定は自動になるので変更できなくなる

見る側が対応してないケース#
1440pのエンコードのみHEVCコーデックが使われる(1080p以下はAVC)ため、見る側がこのコーデックに対応できていないと1440pを選択できません。

(余談)Figmaでの2560x1440画像の出力#
- 元々Figmaで1920x1080の配信フレーム画像を作っている場合、1.33倍でエクスポートするとちょうど2560x1440で出力される。
- と思ったけど、画像によっては2554x1437など少しサイズが異なってしまうこともある...🤔
